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骨密度検査と骨粗鬆症骨折の実際

【骨密度の測定方法】

骨密度を測定する方法はいくつかあり、背骨、手首、足のかかとなど、いろいろな場所で

測定できます。

当院の測定方法は真ん中の超音波法になります。超音波ですので放射線被ばくがありません。

 

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【椎体のX線検査】

背骨(胸椎・腰椎)のX線(レントゲン)写真で、骨粗鬆症脆弱性骨折がはっきりと見られれば骨粗鬆症です。骨粗鬆症化が疑われるという程度の場合は、骨量減少という診断になります。

骨がもろくなったときに起こる脆弱性骨折が認められれば、骨密度の値が骨量減少のレベルであっても、骨粗鬆症と診断されます。

当院では骨密度とレントゲンを撮り画像両方の検査結果で骨粗鬆症を診断しています。

 

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【身長測定】

25歳のときの身長と比べどのくらい縮んでいるかは、骨粗鬆症の指標になります。

若い時の身長よりだいぶ低くなった時は椎体骨折があるかもしれません。

骨密度は少年期~思春期で骨量が最大値となり、あとは下がる一方で20歳~44歳を100%とすると45歳~49歳で98%、50歳~54歳で90~92%、55歳~59歳で82~83%になってしまうという統計が出ています。

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【血液検査・尿検査】

 骨代謝マーカーという検査により、骨の新陳代謝の速度を知ることができます。骨代謝マーカーは血液検査、尿検査によって測定されます。骨吸収を示す骨代謝マーカーの高い人は骨密度の低下速度が速いことから、骨密度の値にかかわらず骨折の危険性が高くなっています。
この検査は、骨粗鬆症を他の病気と区別するためにも行われます。 

【診断手順】

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【続発性骨粗鬆症

続発性骨粗鬆症は、骨の代謝に影響を与えるホルモン異常、栄養障害、炎症、薬物および先天性疾患などの病気が原因となります。

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脆弱性骨折なしの場合】

 

骨密度値

脊椎X線像での 骨粗鬆化

正常

YAMの80%以上

なし

骨量減少

YAMの70%以上 80%未満

疑いあり

骨粗鬆症

YAMの70%未満

あり

 

脆弱性骨折ありの場合】

脆弱性骨折:低骨量(骨密度がYAMの80%未満、あるいは脊椎X線像で骨粗鬆化がある場合)が原因で、軽微な外力によって発生した非外傷性骨折。

骨折部位は脊椎、大腿骨頸部、橈骨遠位端、その他

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原発骨粗鬆症の診断基準】

低骨量をきたす骨粗鬆症以外の疾患または続発性骨粗鬆症を認めず、骨評価の結果が下記の条件を満たす場合、原発骨粗鬆症と診断する。

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【椎体の骨内部構造】

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【正常と骨粗鬆症の椎体部X線画像の比較】

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【椎体変形の半定量的(SQ)評価法】

側面のX線写真の目視により、椎体変形の程度を正常(グレード0)を基準にして、軽度変形(グレード1)、中程度変形(グレード2)と高度変形(グレード3)に分類。

 正常像と考えられる椎体の形態に基づき椎体高の低下や椎体面積の減少を推定します。

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【X線画像のグレード分類】

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骨粗鬆症による椎体圧迫骨折原因】

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骨粗鬆症による椎体圧迫骨折症例】

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【大腿骨頭の骨内部構造】

 

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骨粗鬆症による大腿骨頭骨折症例】

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骨粗鬆症による上腕骨頸部骨折症例】

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骨粗鬆症による手関節骨折症例】

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骨粗鬆症性骨折の臨床的危険因子】

 骨粗鬆症性骨折の危険因子は、女性、高齢者、低骨密度、既存骨折、喫煙、飲酒、ステロイド薬使用、骨折家族歴、運動、体重、BMI、カルシウム摂取、転倒に関する因子など多くの危険因子がある。

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【ADL・QOLの低下】

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骨折により自立機能が障害され、高齢者の日常生活動作(ADL)および生活の質(QOL)の低下を来たし、介護を要したり、果ては寝たきりや死に至ることにもなります。

骨粗鬆症の予防と治療は、骨折の予防を最大の目標としています。骨粗鬆症の治療目的は、骨密度の増加ではなく、脆弱性骨折を防止することにあります。

そのためには、しっかり検査をして現在の自分の骨密度の状態をしることが大切であり、早めの予防・治療をおこない、いつまでも笑顔で生活できるようにしましょう。