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『5月病』いったいどんな病気?対策法は!

実は『5月病』は正式な病名ではありません。大学に入りたての学生や、新社会人に5月頃に多く見られ、新しい生活に夢中でいる間はいいが、それがひと段落する5月頃に、知らずしらずのうちに蓄積されていた心身の疲れや、新しい環境や人間関係などについていけないストレスのせいで、やる気が出ない、ふさぎこんでしまうなどの状態になることを言います。

 

【症状と原因】

五月病の代表的な症状は以下のようになります。

  • なんとなく気分が落ち込む
  • 疲れやすい
  • 仕事や勉強、家事などに集中できない
  • 眠れない

 

今の時期、このような倦怠感や虚脱感が当てはまった人は、五月病の可能性があります。

また、より深刻になると、精神的な症状だけでなく、下記の肉体的な症状が出ることもあります。

  • 食欲不振
  • 胃の痛み
  • めまい
  • 動悸

 

どうしてこのような症状が出るかというと、五月病の原因はストレスだからです。

 医学的に考えると、新しい環境の変化についていけないことで起きる精神疾患として「適応障害」があります。適応障害は5月だけでなく、6月・人によっては夏休みを終えた9月頃に発症するなど、その発症は季節を限定しません。

 

 適応障害の主な原因として

  • 初めての一人暮らしや時間の使い方の変化など、新しい環境についていけない
  • 新しい人間関係が思うようにいかない
  • 入試・入社といった大きな目標を達成した解放感がある
  • 大きな目標を達成したことにより、次の目標を見失ったり、混乱したりする
  • 想像していた新生活と現実のギャップについていけない

 

【なりやすいタイプ】

 五月病になりやすい人の主な特徴は下記の通りです。

  1. 真面目な人
  2. 責任感がある人
  3. 忍耐力がある人
  4. 融通が利かない人
  5. ロマンチストな人

 

そもそも不真面目で責任感もなく、忍耐力もない人は季節を問わずいつでものんびりしているはずですが、五月病適応障害の一種であり、外的・内的要因によるストレスと自分の処理能力のバランスが崩れたときに発症すると考えると、真面目で・責任感があり・忍耐力がある人ほど、ストレスを多く溜めこみがちになることが予想されます。

ロマンチストというのは、つまり理想が高い人ということ。高すぎる理想は往々にして現実と乖離しますから、その結果として大きな失望や挫折を経験し『五月病』になりやすいと考えられます。

 

【対策・予防法】

 

五月病はたいていの場合、一過性の心身不調ですので、だいたい1~2ヶ月で自然と環境に慣れ、症状がよくなるとされています。一般に「若者の通過儀礼のようなものだから、放っておけば治る」と言われているのはある意味ではあっているのでしょう。

しかし、五月病は医学的には適応障害という病気に分類されるとする意見が主流で、この病気は、外的・内的要因によるストレスが、自分の処理能力を超えてしまったときに起きる心(と身体)の一時的な故障状態であり、抑うつ気分や不安を主症状に、場合によっては就業・就学そのものが不可能になる場合があります。

 五月病の対策・予防法は大きく分けて、「コミュニケーション」「食事」「睡眠」「リラックス」の4つです

 

  1. コミュニケーションでストレスを軽減する

 

職場の同僚や同期、家族や友人などとのコミュニケーションの機会を大切にしてください。

信頼できる相手に悩みを話すだけでもストレスは軽減されます。

 

 

 

 

2.栄養バランスのよい食生活を意識する

 

人間の身体が食べたものでできているからには、どんなものを食べるかというのは非常に重要な問題になります。

例えば、脳内の神経伝達物質であり、感情をコントロールするホルモンのセロトニンは、動物性タンパク質のトリプトファンを原料に合成され、偏った食事では脳への取り込みが阻害されます。栄養バランスが重要です。

 

  1. 質の良い睡眠を確保する

 

睡眠は心と身体の回復に重要な役割を果たします。睡眠の質を上げるために「起床/就寝の生活リズムを整える」「夕食は就寝2時間前まで、入浴は1時間前まで」「寝る前にテレビやパソコンを見ない」などの生活習慣を身につけましょう。

また、最新の研究では、GWなどの長期休暇などで「寝だめ」などいつもと違う睡眠サイクルになることで、睡眠リズムが崩れることが五月病の原因だとする説もあります。

 

  1. 休日は仕事を忘れてリラックスする

 

休日は自分の好きなことに時間を費やし、仕事のことは忘れ、体を動かす、読書をする、映画を見る、料理、アロマ、ヨガ etc.休日はリラックスをするようにしましょう。このときに前述したセロトニンも分泌されやすくなります。

 

 睡眠を十分にとっているのに悩みや疲れが消えない、心身の不調がなかなか治らない状態が1ヵ月以上続く場合は、適応障害が軽度のうつ病に移行している可能性があります。

仕事や勉強、家事などにやる気がなくなるだけではなく、好きな趣味など、以前は興味があったものにも関心がなくなったりする場合は要注意ですので、早めに医療機関に受診するようにしてください。