まず、一歩 乳がん早期発見の為の自己検診方法!!
【月に一度の自己検診を!!】
乳がんは、自分で見つけることができる可能性が高いがんです。早期発見のためにぜひ行っていただきたいのが、セルフチェック(自己検診)です。
セルフチェックは毎月、生理が終わって一週間前後に行うと効果的です。生理前だと乳房に痛みや張りがあり、正確な判断がしづらいためです。閉経後の人は月に1度、日にちを決めて行うのが良いと思います。定期的にチェックすることで、ふだんの乳房の状態がわかり、変化に気づきやすくなり早期発見できます。
ただし、しこりが見つかっても落ち込んでしまうのは早計です。しこりの原因は人によってさまざまで良性腫瘍や乳腺症の可能性もあります。また、乳がん以外の原因も多く考えられます。少しでも異常を見つけたら、ためらわずに早急に受診してください。
当院では専門医と乳腺エコーの検査をおこなっております。
【乳がんの症状】
乳がんになった場合、以下のような症状が見られることがあります。
・乳房、わきの下にしこりがある
・乳房にひきつれ、くぼみがある
・乳頭の異常(湿疹・ただれ・分泌物)がある
・乳房皮膚の異常(発疹・はれ・ただれ)がある
しかし、ごく初期の段階では、しこりもわからないほど小さかったり、痛みや体調不良などの自覚症状もないことが多いのです。乳がんを放置しているとリンパ節や他の臓器に転移しやすいため、少しでも違和感を感じることがあったら医療機関で検査を受けることはもちろん、自覚症状がなくても定期的に検診を受けることが大切です。
【乳がんの発症リスク】
最も大きなリスク要因は遺伝的なものです。とくに母親や姉妹に乳がんになった人がいる場合は、リスクは2倍になると言われています。
また、乳がんは一般的に次のような人がなりやすいといわれています。
・初潮年齢が早かった方(11歳以下)
・出産経験のない、または初産年齢が遅い方(30歳以上)
・閉経年齢が遅かった方(55歳以上)
これは、乳がんの発生には、女性ホルモンであるエストロゲンが大きく影響しているためです。
エストロゲンは女性の体を作るための重要な働きをしているホルモンですが、分泌されている期間が長いほど、乳がんのリスクが高まるのです。妊娠・授乳期には分泌が止まるため、それだけリスクが減ることになります。閉経後はエストロゲンの分泌が止まりますが、別のホルモンが脂肪組織でエストロゲンに変わります。したがって、閉経後の肥満もリスクの一つです。
日本では、乳がんにかかる人は30代から増加し始め、50歳前後をピークとして減少する傾向にあります。しかし、20代でも、閉経後でも乳がんになる場合があります。年代にかかわらず、乳がんの危険性を認識して、セルフチェックを続けることや検診を受けることが大切です。
【自己検診の例】
祝小学校入学!お済ですか!? MR (麻疹・風疹) ワクチン接種
麻疹(はしか)、風疹(三日ばしか)は、それぞれのウイルスによって、皮膚を中心に症状が起こる感染症です。麻疹は冬の終わりから春にかけて、風疹は冬から初夏にかけて患者数が増加します。
どちらも乳児期後半から学童期の子どもに多い疾患でしたが、乳幼児期に予防接種を受けていない子どもが増えたために、近年は感染者の増加が問題となっています。
【原因】
原因はウイルス感染です。麻疹(はしか)ウイルス、風疹ウイルスに感染している人のせきやくしゃみ、鼻水などによって感染者からウイルスが飛び散り、直接飛沫を吸い込んだり、手や肌に触れることで感染します。麻疹(はしか)は感染力が強いので、空気中に浮遊しているウイルスを吸い込み空気感染することもあります。
麻疹(はしか)は感染するとほぼ100%発病しますが、風疹はウイルスに感染しても、20~40%の人はまったく症状がでないままで終わることがあります。
【麻疹(はしか)の症状】
伝染力が極めて強いウイルスで、発熱、咳、鼻汁、目やに発疹を引き起こします。約10~
12日の潜伏期間のあと、38℃前後の熱が出て、一時的におさまりますが、再び39~40℃の
高熱と発疹が出てきます。3~4日高熱が続いたのち下がり、発疹も次第に消えていきます。
主な合併症は気管支炎・肺炎(100人中1~6人程度)、中耳炎(100人中7~9人程度)
脳炎(1000~2000人に1人)、亜急性硬化性全脳炎という遅発性の脳炎(約10万
人に1人)などがあります。また、麻疹患者の1000人に1~3人程度の割合で亡くなる
とも言われています。予防接種をすれば合併症はほとんど起こりません。
【風疹の症状】
感染してから症状が出るまでの潜伏期間は2~3週間あり、軽い風邪の症状から始まり、
発熱、発疹、頚のリンパ線が腫れるといった症状が出ます。発疹も熱も2~3日で治ること
から『三日はしか』とも呼ばれています。年長児や大人の場合重症になることが多く、2~
3日では治りにくくなります。
妊婦が妊娠初期にかかると先天性風疹症候群といって先天性心疾患、難聴、白内障などを
もつ赤ちゃんが生まれてくる可能性があるので、妊娠前に免疫をつけておく必要があります。
【予防策】
予防策としては、麻疹・風疹のワクチンの予防接種をうけることです。麻疹(はしか)の予防接種は決められた期間であれば、国の負担で受けることができます。また、予防接種前にはしかに感染している人に接触してしまったときは、すぐに医師に相談しましょう。麻疹(はしか)は感染してから症状が出るまでに10~12日程度かかり、その間に適切な治療を受けることで軽症で済む場合があります。
麻疹(はしか)と同様に、決められた期間であれば国の負担で予防接種を受けることができます。妊娠3カ月以内で風疹にかかると、胎児に影響が出ることがありますので、これから赤ちゃんを産む予定の女性でワクチンの接種を受けていない人は、必ず予防接種を受けましょう。自分がすでに風疹にかかったことがあるかどうかは、血液検査で調べることができます。
【接種期間】
・第1期:生後24~24ヵ月で接種できます。地域で流行しているときは自費で生後6ヵ月
からでも受けることができますので医師に相談ください。
・第2期:5~7歳未満で小学校就学前1年間に1回接種します。
万一、この1年間に接種しなかった場合は、自費接種となってしまいますが、できる
だけ早く、遅くとも夏休み前までに2回目を受けることが大切です。
【かかってしまった時の対処法】
発疹や発熱など、はしかや風疹と思われる症状があらわれたらすぐに受診しましょう。また、他の人にうつさないためにもはしかは熱が下がってから3日間、風疹では発疹がおさまるまでの間は幼稚園や学校、会社は必ず休みましょう。
とくに、麻疹(はしか)では発熱によって大量の汗が出るので、こまめに水分を補給しましょう。果汁ジュースや麦茶、紅茶などは、汗で失ったビタミンや塩分も補うことができます。また、赤ちゃんは発熱があると機嫌が悪くなって飲まなくなり、脱水症状を起こすこともあります。こまめに飲ませて、十分な補給を心がけましょう
熱があるときは、氷枕や冷却ジェルなどで頭を冷やすと楽になります。また、発熱で体力を消耗しますから入浴は控え、かわりに蒸したタオルで顔や体を拭くとスッキリとして気分も良くなります。
発熱・咽頭痛・発疹、溶連菌感染症に注意!!
溶連菌は1年をとおしてうつる可能性がありますが、流行しやすい時期があります。感染を防ぐために、対策をしっかりとしておきましょう。
【傾向と流行時期】
溶連菌感染症が流行するピークは年に2回あります。一度目は、春から初夏にかけて、二度目は冬です。
溶連菌は、以前は「溶解性連鎖球菌」と呼ばれており、この菌に感染して起こる病気が「溶連菌感染症」です。溶連菌には健康な体には害のないものから病原性の強いものまでさまざまな種類があり、小児科で問題となっているのが咽頭炎を起こす「A群β型溶連菌」です。感染しても無症状の場合が多いのが特徴ですが、実は害毒が強く大きな病気になり易いということでよく知られた細菌です。溶連菌感染症は子どもの病気というイメージがありますが、大人の発症もあるので油断は禁物です。
2015年に、溶連菌感染症の患者は増加傾向にあるとの報告がありました。患者数が過去10年間で最高に達したとのことです。流行の度合いによっては警報を出す自治体も多くなってきています。
また、溶連菌感染症は、ほかのウイルス疾患の流行時期と重なることもあるため、インフルエンザやアデノウイルス、マイコプラズマといったウイルス感染との混合感染も見受けられます。
【症状・特徴】
「A群β型溶連菌」が引き起こす急性咽頭炎のほか、扁桃炎、猩紅熱(しょうこうねつ)、急性糸球体腎炎、リウマチ熱など溶連菌感染で起きる病気はさまざまです。中でも子どもに多い急性咽頭炎は、通常の風邪よりも熱が高く、のどの粘膜が赤く腫れて強い痛みを伴うのが特徴であり、発疹や舌の表面に赤いブツブツができる「苺舌(いちごじた)」や舌の皮が剥がれるなど、さまざまな症状が現われます。扁桃腺が腫れて膿が溜まるのも典型的な症状です。また、合併症を引き起こしやすい細菌とも言われています
【潜伏期間・感染経路】
潜伏期間は2~5日で、多くの場合、発熱、咳、のどの痛みから発症します。
溶連菌の主な感染経路は「飛沫感染」。患者の咳やくしゃみによって菌を含んだ唾液などの飛沫を吸い込むことで、呼吸器系に感染します。家庭や学校などの集団での感染が多く、中でも姉妹兄弟は最も感染しやすく約50%、親子間では約20%との統計があります。
【大人が感染した場合】
大人は溶連菌に対する抗体を持っている人が多いため、感染しても子供のような症状が出ないことが多いようです。感染しても気づかない「無症状感染者」が多いのが特徴です。
しかし、発症すると子供よりも症状が重かったり、重症化して死亡する割合が高いとされているので、溶連菌感染症の症状が出たら、すぐに医療機関を受診し治療を始めるようにしましょう。
【予防・対策】
残念ながら、溶連菌感染症の予防接種はありません。咳(せき)やくしゃみなどの飛沫により感染するため、手洗いやうがいを徹底したうえで、マスクを着用しましょう。
また、溶連菌は家庭内感染するケースが多いという特徴があります。家族内で感染者が出た場合は、食器やタオルなどの共有は避けてください。家の中でもマスクを着用すると、より予防効果が上がるでしょう。
成人の場合は、ほとんどが溶連菌に対する抗体を持っていることから、未成年ほど感染の可能性は高くありません。そのため、予防目的で抗生物質を服用する必要も特にないでしょう。
また、赤ちゃんへの感染は比較的少ないので、大きな心配はありません。ただし、まったく感染しないというわけではないので、油断は禁物です。
一般的に、溶連菌感染症の症状は風邪や咽頭炎、扁桃炎と似ていることから、気づきにくいという特徴があります。早めに治療をして周囲に広めないためにも、のどの痛みや発疹などの典型的な症状が見られたら、すぐに受診しましょう。
嘔吐・下痢などの感染性胃腸炎が急増中!!
嘔吐・下痢などの感染性胃腸炎が急増中!!
【症状】
- 嘔吐、下痢が主症状ですが、その他、軽度(37~38℃)の発熱、腹痛など個人差があります。
- 乳幼児や高齢者など体力の弱い方は、下痢、嘔吐などで脱水症状を起こすことがありますので、注意が必要です。
- 通常、1週間以内で回復しますが、症状回復後も1週間程度はウイルスの排出が続きます。
【原因】
病原体として、細菌ではサルモネラ、カンピロバクター、腸炎ビブリオ、病原性大腸菌などがよく知られています。ウイルスで多いのは、成人ではノロウイルス、小児ではロタウイルスです。寄生虫としては、赤痢アメーバ、ランブル鞭毛虫などがあります。
感染源としては、カンピロバクターでは鶏肉が圧倒的に多く、サルモネラでは鶏卵によるものが最多ですが、イヌ、ミドリガメなどのペットが感染源となることもあります。腸炎ビブリオでは魚介類、腸管出血性大腸菌では牛肉、未殺菌乳が主な感染源です。ノロウイルスは、近年では冬期の食中毒の原因として最も多い病原体で、生ガキからの感染によるとされてきましたが、最近では便や吐物からのヒト‐ヒト二次感染が問題になっています。
【主な原因病原体と潜伏期間】
・ウイルス:ノロウイルス(1~3日)、ロタウイルス(1~3日)
・細菌:カンピロバクター(2~11日)、病原性大腸菌(12~72時間)
サルモネラ(12~36時間)
【ノロ・ロタウイルスについて】
・ウイルスの中でも、小型の球形ウイルスで、人の体内でしか増殖しない。
・感染力が強く、少量のウイルス量でも感染する。
・低温状態でも長く生き延びるため、冬季に感染性胃腸炎を多く発生させる。
・人から人への感染が主となる。
・冬季の乳幼児の下痢症の原因として最も多い。
・嘔吐は1~2日続き、下痢は、白色を呈する
【治療】
ウイルスが原因の場合には、対症療法が中心となります。また、細菌によるものであれば、抗生物質などが有効です
【予防対策】
- 帰宅時や食事の前、トイレの後に、石けんでよく手を洗いましょう。
- 感染した人の便やおう吐物には、直接触れないようにしましょう。
(使い捨ての手袋やキッチンペーパーなどを使って処分しましょう。)
- 調理をする場合は、よく加熱(85℃、1分間以上)しましょう。
※資料
【嘔吐物処理の注意点】
二次感染予防のために、以下のような注意が必要です
- 吐物等の拭き取り、汚染された衣類等の片づけの際には、ビニール手袋やマスク等を用いて、直接の接触を防ぐ。
- 吐物等の拭き取りに使用したペーパータオル等や汚染された衣類等は、衛生的に廃棄するか、捨てられないものは塩素系漂白剤または熱湯でつけ置き洗いする。
- 吐物のあった床等は、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度約200ppm:市販の塩素系漂白剤の塩素濃度は5~6%なので250倍に希釈)で浸すように拭き取る。(塩素ガスの発生に注意)
- 嘔吐物等を処理した場合は、必ず十分な手洗いとうがいを行う
※必ず、上記の症状が出た場合は早急に受診し、他の人にもうつさないように感染防止をお願いします。
花粉症の季節がやってくる!!今年の予測と対策
【2016年花粉の飛散数予測】
2016年春のスギ+ヒノキ(北海道はシラカバ)の飛散数は、東北地方のほとんどの所では例年並みかやや多いという予測になっていますが、そのほかの地域では例年並みか例年を下回る見込みです。四国地方や九州地方では非常に少ない所もあるでしょう。
前シーズン(2015年)の飛散数に比べると、九州・四国・中国・東海・関東甲信地方では前シーズン並み以上の飛散となる見込みです。九州・東海地方では2倍以上の花粉が飛ぶ所もあるでしょう。近畿・北陸・東北地方では、やや少ない飛散となる見込みです。北海道のシラカバ花粉は、例年に比べると非常に少なく、前シーズンと比較するとやや少ない見込みです。
花粉飛散数(花芽の形成)は、前年の夏の気温が高く、また日照時間が長いと多くなります。逆に気温が低く、日照時間が短いと少なくなります。2015年の夏は、北・東日本と西日本で天候が分かれました。気温は、7月下旬から8月上旬にかけて太平洋高気圧の張り出しが強まった東北地方、関東甲信地方で平年より高くなりました。一方、前線や台風、南からの湿った空気の影響を受けやすかった近畿地方から西の地域では平年より低く、西日本は2年連続の冷夏となりました。気温の高い時期と低い時期があった北陸・東海地方では平年並みでした。日照時間は、北海道や東北地方、北陸地方、関東甲信地方はほぼ平年並みで、東海地方から西の地域では少なく、西日本太平洋側では特に少なくなりました。降水量は、北海道や東北・北陸地方は平年並みか少なく、そのほかは平
年並みか多く、西日本太平洋側ではかなり多くなりました。
西日本では昨年同様、低温・日照不足・多雨となり花芽が多く形成される条件は揃いませんでしたが、2015年の花粉飛散数が非常に少なかったことから2015年に比べると飛散数が増える見込です。
【花粉症対策の基本】
花粉症の症状を軽くするためには、早期受診・治療とともに花粉が体に入ってこないようにする注意や工夫が大切です。花粉症対策にしっかり行い、つらい花粉症シーズンを乗りきりましょう。
①外出時の花粉症対策
- 花粉情報をチェック
テレビやインターネットで気象情報や花粉情報を入手しましょう。
- 花粉情報の要注意日
1:天気が晴れまたは曇り
2:最高気温が高い
3:湿度が低い
4:やや強い南風が吹き、その後北風に変化したとき
5:前日が雨
以上から、前日または当日の未明まで雨で、その後天気が急に回復して晴れ、南風が吹いて気温が高くなる日が要注意日となる。
- 外出時は完全防備
帽子・メガネ・マスク・マフラーを身につけ、コート等もツルツルした素材を選びましょう。
- 外出を控えめにする
花粉の飛散の多い日は特に注意が必要です。1日のうち飛散の多い時間帯(午後1時~3時頃《注:地域によって差があります》)の外出もなるべく控えましょう。
- 帰宅時は玄関での対策を
衣服・ペットなどについた花粉は、きちんと外ではらって玄関でシャットアウトします。なるべく室内に持ち込まない工夫と努力をしましょう
- 帰宅後は洗顔やうがいをする
体についた花粉はきちんと洗い流しましょう。毎日の習慣として心がけましょう。
②家の中での花粉症対策
- ドア・窓を閉める
花粉の飛散が多いときは、きちんとドアや窓を閉めて、花粉の侵入を防ぎましょう。
- 掃除はこまめにしましょう
防いでいるつもりでも、室内にはかなり花粉が侵入しているので掃除をこまめに行いましょう。床がフローリングであれば毎日拭き掃除を行うと効果的です。
また、きれいな室内はダニアレルギー対策にもなります。
③就寝時の花粉症対策
- 布団を外に干さない
外に布団を干してしまうと花粉がついてしまうので、布団乾燥機などを活用しましょう。
また、どうしても干したいときは、花粉の飛散量が少ない午前中に。取り入れる際は花粉をはたいて、さらに布団の表面を掃除機で吸うと効果的です。
- 枕元の花粉を拭き取る
床の上はもちろん、ベッドにも花粉はたまっています。寝ているときに花粉を吸い込まないように、枕まわりの約1mぐらいを水で少し湿らせたティッシュやタオルで拭き取りましょう。
- お風呂・シャワーで花粉を流す
お風呂やシャワーは朝に入るという人もいますが、花粉の時期は寝る前に花粉をしっかり洗い流してから布団に入るようにしましょう。
- 空気清浄機を活用
空気清浄機を使いながら寝るのもぐっすり睡眠をとるためのポイント。また、風邪の予防にも役立ちます。
しっかり対策をして、嫌な花粉症の季節を乗り切りましょう!!
インフルエンザ流行中!症状と対策
【インフルエンザの症状】
インフルエンザは普通のかぜとは異なり、突然の38℃以上の「高熱」や、関節痛、筋肉痛、頭痛などの他、全身倦怠感、食欲不振などの「全身症状」が強く現れるのが特徴です
インフルエンザウイルスに感染した場合、約1~3日の潜伏期間の後、インフルエンザを発症します。約1~3日では、突然の38℃以上の「高熱」や全身倦怠感、食欲不振などの「全身症状」が強く現れます。やや遅れて、咳(せき)やのどの痛み、鼻水などの「呼吸器症状」が現れ、腰痛や悪心(吐き気)などの「消化器症状」を訴えることもあります。通常は、10日前後で症状が落ち着き、治癒します
【風邪とインフルエンザの症状の違い】
普通のかぜは1年を通してみられますが、インフルエンザは季節性を示し、日本では例年11~12月頃に流行が始まり、1~3月にピークを迎えます。今年は流行がやや遅いように思います。
かぜの多くは、発症後の経過がゆるやかで、発熱も軽度であり、くしゃみやのどの痛み、鼻水・鼻づまりなどの症状が主にみられます。
これに対し、インフルエンザは高熱を伴って急激に発症し、全身倦怠感、食欲不振などの「全身症状」が強く現れます。関節痛、筋肉痛、頭痛も現れます。また、インフルエンザは、肺炎やインフルエンザ脳炎などを合併して重症化することがあります。
【インフルエンザの予防】
インフルエンザを予防する有効な方法として
① 流行前のワクチン接種
インフルエンザワクチンは、感染後に発病する可能性を低減させる効果と、インフルエンザにかかった場合の重症化防止に有効と報告されており、日本でもワクチン接種をする方が増加する傾向にあります。
② 飛沫感染対策としての咳エチケット
インフルエンザの主な感染経路は咳やくしゃみの際に口から発生される小さな水滴(飛沫)による飛沫感染です。したがって、飛沫を浴びないようにすればインフルエンザに感染する機会は大きく減少します。
日常的に一緒にいる機会が多い者同士での飛沫感染を防ぐことは難しく、また、インフルエンザウイルスに感染した場合、感染者全員が高熱や急性呼吸器症状を呈してインフルエンザと診断されるわけではありません。
感染者であっても、全く症状のない(不顕性感染)例や、感冒様症状のみでインフルエンザウイルスに感染していることを本人も周囲も気が付かない軽症の例もあります。したがって、インフルエンザの飛沫感染対策としては、
(1) 普段から皆が「咳エチケット」を心掛け、 咳やくしゃみが出るときはできるだけマスクをすること
(2) とっさの咳やくしゃみの際にマスクがない場合は、ティッシュや腕の内側などで口と鼻を覆い、顔を他の人に向けないこと
(3) 鼻汁・痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨て、手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗うことなど
飛沫感染対策ではマスクは重要ですが、感染者がマスクをする方が、感染を抑える効果は高いと言われています。
③外出後の手洗い等
流水・石鹸による手洗いは手指など体についたインフルエンザウイルスを物理的に除去するために有効な方法であり、インフルエンザに限らず接触感染を感染経路とする感染症対策の基本です。インフルエンザウイルスはアルコールによる消毒でも効果が高いですから、アルコール製剤による手指衛生も効果があります。
④適度な湿度の保持
空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。
⑤十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を日ごろから心がけましょう。
⑥ 人混みや繁華街への外出を控える
インフルエンザが流行してきたら、特に御高齢の方や基礎疾患のある方、妊婦、疲労気味、睡眠不足の方は、人混みや繁華街への外出を控えましょう。やむを得ず外出して人混みに入る可能性がある場合には、ある程度の飛沫等を防ぐことができる不織布(ふしょくふ)製マスクを着用することは一つの防御策と考えられます。ただし、人混みに入る時間は極力短くしましょう。
※不織布製マスクとは
不織布とは「織っていない布」という意味です。繊維あるいは糸等を織ったりせず、熱や化学的な作用によって接着させて布にしたもので、これを用いたマスクを不織布製マスクと言います。
【インフルエンザの治療】
インフルエンザウイルスは増殖のスピードが速いため、症状が急速に進行します。したがって、具合が悪くなったら、単なるかぜだと軽く考えずに、早めに医療機関を受診しましょう。インフルエンザは発症後すぐに適切な治療を開始することが重要です
※必ず、上記の症状が出た場合は早急に受診し、他の人にもうつさないように感染防止をお願いします。